ティアのたわごと3☆其の311


技術読本「ティアちゃん教えて!」その1
1000BASE-Tの謎

うさんくさいタイトルごめんなさい(笑

今日は、最近のネタ1000BASE-Tについて解説いたします。

最近は家庭内でもLANが引かれはじめにわかにLAN業界はにぎわっております。

特に無線LANの、発達はすばらしいですね。

 

さてさて、そんな中地道に進歩している有線組は10BASEから、100BASEを経て、1000BASEまでやって参りました。

まず、LANの基礎のお話からしましょう。

LANは、まぁ基本的には電話のように1対1で通信します。同時に複数の場所に繋いでいても、その1瞬1瞬では1台としか通信していません。

これは、フレームと呼ばれる通信単位を送るごとに次に誰と通信するかを変えているって事です。

1個目のフレームを Aのパソコンへ
2個目のフレームを Bのパソコンへ

って感じに順番に送ることですね。

この通信、一方通行では不便なので、双方向になっております。

また、電気で送信するので、片方向に2本いります

要するに、双方向通信をするのに4線必要って事になります。

LANケーブルのコネクタ付近をよく見ると8本通ってますね。

この半分を使っているんです。

さて、LANの基礎はこれで良いとして!

10とか100とか1000ですが、これは通信速度です。

10は10MBit/秒で通信します。結構早いです。

100は100MBit/秒、1000は1000MBit/秒です。

実はLANに使う通信ケーブルはこの値により使う物が異なります。

これは、ケーブルの帯域(使える量)の定義で10BASEはカテゴリ3以上

100BASEはカテゴリ5以上です。

カテゴリ3 は帯域15MBくらい(だとおもいました)、カテゴリ5は帯域120MBくらい

さて、問題の1000BASEはカテゴリ5+以上

何でしょうねぇこの中途半端な値は(笑

実は、1000BASEだけ、100BASE迄とは違う伝送方式をとっているんです。

それは帯域が1000MBitを越える線が安易に作れないからです。

 

1000BASEはLANケーブルがまだ一部しか使っていないことに着目し、分割して送ることになりました。8本線なので最大で4つ同時に 1000M÷4の250MBit/秒の帯域で済むことになります。

カテゴリ5のケーブルの品質を上げて帯域を250MBit取ることで、コストを抑えたわけです。

 

さて、ここで問題は・・・8本全部使ってしまったため、片方向の通信しかできません。

そこで、1本で通す信号の変調帯域を分け、行きと帰りの両方の通信を可能にしてしまいました。

始めっからそうすればいいのに(笑

ってことで、1000BASE−Tはエンハンスドカテゴリ5のケーブルで通信が出来るようになりました☆ミ

 

賢明な読者なら分かると思いますが(絶対に無理)10BASEから基本設計を殆ど変えないで行っているため1000BASEでは沢山の問題が発生しました(もちろん企画段階で)

データの送信があっという間に終わるので、3台以上パソコンがあるとき、他の誰かが通信してることを検出しにくいことがあります。

LANはあくまで、1対1の通信なので、誰かが通信してる間は他の人は待たなければ行けません。

なのに、それが分からないんですね。

なので、最低でもある一定の時間そのパソコンからデータを出すために、フレームを送った後にダミー(偽物)のデータを大量に流すわけです。

もちろん送るべきフレームが沢山あるときは連続して送り、ダミーデータを少なく(もしくは省く)事が出来ます(但し拡張仕様)。

こんなまどろっこしいことを多々行うことで、1000BASE−Tは成り立っているわけです。

 

さて、このお話の詳しいことを知りたい場合は、2002.2号の日経ネットワークを読んでください(笑

これ以上詳しいことは分かりません(笑

 

☆ティア☆
2002/2/27


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