とらかぷに寄せる思い |
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さて、このソフトを知らない人は割と居ると思いますので、簡単に紹介です。
PullTop製造のこのソフトは今のところこのとらかぷしか有りません(笑
コメディタッチAVG+お手軽SLG
なんて書かれていますが・・・・割とお気楽で、楽しい1ヶ月にも及ぶ四方山の大大祭を舞台にした、アドベンチャーゲームです。
ま〜1ヶ月もお祭りが続く時点でいい加減な設定かと思うかもしれませんが、お祭りの起源を探るような内容だったり、結構ストーリーも充実しています。
そして、何はともあれ、お勧めなのはこの子!
静波(しずな)
このホームページでは一部、[PULLTOP]
製品の画像素材を加工・引用しています。
これらの素材を他へ転載することを禁じます。(C)Will
って、ガイドライン通りにやっても連絡は面倒なのでしてません
ちょっと性格壊れている部分もありますが、やさしくて一途なところが見ててとってもいいです。
あ〜、この子は神様なので・・
その、なんて言えばいいのかな・・・
攻略?対象??ではありません。
エッチゲームなので、エッチシーン自体は脇役以外全員にあるんですけどね
このほか、たぶんメインヒロインの桜姫のシナリオもいい感じです。
さて〜、ゲームでのビジュアルシ−ンというのは、おまけで一覧表示されていたりして、結構簡単に見られるのですが(もちろんゲームをクリアしなければなりませんけどね)
上のCGのような立ちキャラは、必ずしも見られるとは限りません。
ゲームをやっているうちに、静波を愛してやまなくなってしまったあたしは(有る意味静波と同じ性格?)より豊かな表情を持つこの静波の立ちキャラがどうしても欲しくなりました。
ゲーム中にPrintScreenを押せば確かに手に入りますが、根本的に何か違うんです。
いってしまえば、背景要らない(笑
背景まで書かれたビジュアルシーンと違い、立ちキャラの背景はいまいち合っていないんですよね。
ってことで、あとはデータからの直接吸い出し。
運がいいことにお楽しみCDの中にWill用の吸い出しソフトが有るじゃないですか☆ミ
でも、早速試してみる物の、全然ダメ
はじめはこのソフトを解析しようかとも思ったのですが、それはそれで骨が折れるので・・・今までの経験を元にまずはデータの解析から始めましょう
TEA.mil☆ミちゃんや猫さんに聞いてとりあえず、バイナリエディタを用意、今回はStirLingを使ってみました。
とらかぷの300Mとか有るファイルを読むにはあたしのパソコンではパワー不足なのでTEA.mil☆ミちゃんのパソコンを貸して貰いました。
まろんちゃんスペシャルの4号機のことです。
今までの経験から(自分で解析をしたことはないです、吸い取りツールの実行結果からです)すると、この中にはファイル名とおぼしき一覧があるはずです☆ミ
さて、どうでしょうか?
注意:解析した内容は著作権侵害に当たるかも知れないので公表いたしません。
ファイルのヘッダーと思われる部分に、オフセットと思える場所、さらに、結合されたデータと思える所などを発見、色々調べているうちに、ファイルの種類、ファイルの名前などが書かれている場所を発見しました。
ファイル名を調べているうちに、やっと、データの位置と範囲が分かるようになり、とりあえず全部分離してみることにしました。
いくつかのファイルは直接のBMPとかWaveファイルだったのですが、拡張子が書いていないファイルがあり、これらがなんと画像ファイルを独自に圧縮した物だったんです。
これには流石に参りました。
ここまで来て挫折するだなんて・・・・
何とかして元の画像データ(BMP)へ変換できないか試行錯誤の始まりです。
変換の対象はやっぱりイベントシーン。このビジュアルシーンは画像サイズが800*600と分かっているので解析が非常に楽だからです。
でも、どのファイルがどの画像か・・さっぱり見当も付かない。
そんな中、a〜gを発見・・・要するに同種のファイル、もしくは関連のファイルが7種類有るって事です。
とにかく7つの組になるCGを探し歩いた結果、有る一枚の画像にたどり着きました。
さぁさぁ、これからデータの解析の始まりです。
とにかく調べました。調べの付いたフラグは以下の通りです。
画像のサイズ、ラインの数、画素ビット数、圧縮フラグ(15種類)です。
とにかく苦労したのが圧縮フラグです。15種類もあり、とにかくどんな機能があるのか調べるのが大変、
そして、
推測した機能が合っているのかも不明、
同じ様な記号、数個見比べないと実際の機能は分からないんですよね
さて・・・・はじめは手作業で解読していたのですが、20ドットくらい進んだところで、
非常に効率が悪いので、すでに判明したであろうフラグを直接書き出し、実際のデータと比較し、分からないフラグとかも出力し、エラー周辺のデータも書き出す便利なツールを作りました。
これによりすでに解読済みのデータをちまちまと計算しながら先に進む必要が無くなり非常に高速になりました。
でも、止まるたびにそれの原因を探るのが大変で、何とか1枚のCGを読み終えるのに丸1日経ってしまいました。
さて、これで気を良くしたあたしは、先日作った分離用のプログラムに結合して、分離したら直接BMPへ変換するようにしました。
そして分かったことは・・・・
データファイルに間違いがあること(笑
正常に解凍が終わっているにもかかわらず、余っているフラグがある。
フラグが既になくなっているにもかかわらず、最後の点まで書き終わっていない。等の現象が起こったからです。
もし問題があるとすれば、データファイルの分割時にもその他の制御フラグがあり、ファイルの補正が必要なのかも知れません。
そして・・・立ちキャラの画像は表示されてすら居ない(笑
上に「画素ビット数」と書いてありますが、これのことです。
実は、ビジュアルシーン用のCGと立ちキャラ用のCGでビット数が違ったんです。
以前のアルゴリズムのままだと正常に解読できなかったんです。
これにはホントに困りました。
これに気が付くのに・・・・元のファイルのデバッグを続け修正個所が10数カ所、そして日が暮れていきました。
朝を迎える直前にやっと画素ビット数が違うことが気付き違う画素ビット数でも動作するように可変対応にして(8Bit〜32ビットまで)それが正常に動くように沢山沢山修正を入れていき、やっと一人目桜姫の画像が・・・いえただの影が映るようになりました。
えぇ大変でした。ここまで来るのに更に5時間くらい掛かりました。
なのに・・まだかげだけ・・・
更に修正に修正を重ね、正しく輪郭が出るようになりました(笑、
でも色は全く違って、絵とは言えない
更にデバッグを続けること3時間、漸く桜姫が表示されるようになりました。
あとは、最後までこれを走らせるだけです。
こうして、無事静波の立ちキャラを全部手に入れることが出来ました。
そうそう、上のCGはPullTopのページから引っ張ったものですよ☆ミ
転載の許可は取ってませんが、まぁ著作権侵害って程ではないでしょう
で〜、ここまで来たら音声ファイルも解凍しようって事になりました。
ご存じのようにすでにWAVEファイルはいくつか分割していますので、対応済みだと思っていたのですが、実際に分割してみると、またしても拡張子のないファイル達ばかり、
1万近くあるこれらのファイルも、とりあえずバイナリエディッタにかけてみると、普通にWAVEファイルであることが分かりました。
なので、早速メディアプレイヤーで再生(笑
すると、突然Codecをダウンロードしに行き、しかも見つからないで終了!
これには大変驚愕しました。
もう一度バイナリエディッタで表示してみると、圧縮の旨が通知されており、何とか圧縮の種類を見つけると、とりあえず
vorbis.acm
でした。あたしは良く知らなかったのですが、フリーで公開されている可変ビットレートの圧縮用コーデックで、簡単に見つかりました。
このコーデックを何気なくインストールすると、それだけで問題なく再生が可能になり、サウンドの設定で指定しても問題なく鳴り(笑
あ〜、もうすることがない(笑
そして、とらかぷに寄せる思いは、留まるところを知らずに、拡張し続けるのでした。
☆ティア☆
2002/8/19