橋本氏が良かったかどうかはわからない。
橋本氏案の大阪都構想は廃案にすべきだったのかもしれない。
でも、大阪市が、せっかく慣れるはずだった、大阪都を蹴ったのは頂けない。
そこは、橋本氏の政治の運用上の問題で有る事は、大きい。
大阪が都(等の別の行政状態)になる必要があったのは、誰もが認知するところである物の、大阪都だけがその解ではなく、別の方法も考慮すべきだったのかもしれない。
それは、橋本氏の失策で有り、橋本氏がこれまでも強権を振るって大阪を立て直してきた実績でもある。
これまでも、大小細々な事をしてきたけれど、大阪都ほど、大阪全体に対して、ほぼ全人口に対して、影響を与える可能性のあるものをこれまでと同様に処理しようとしたことに問題が有って、結局大阪都は拒否され、橋本氏は政治引退を表明している。
これは、ただの意趣返しのような気がする。
「ならばやってみろ」
「俺よりも上手く大阪を甦らせて見せろ」 (橋本氏の一人称って俺でしたっけ?)
まぁ、それはそれで間違いだと思う。
大阪都構想その物が良かったとしても、どうやって大阪都を実現するのかという方法だとか、方策だとか、区割りだとか、配分だとか、そういう事に対して、橋本氏は反対派の意見を殆ど入れてこなかった。
もちろんこれには、反対はが積極的な議論を拒んだことも原因ではあるけれど、市民を巻き込む前に、他の政党を巻き込んで、議論を煮込んでいく必要があった。
橋本氏の大阪都構想は全く煮詰まっていなかった。
橋本氏の失策であると同時に、反対派が、議論に応じなかったのも大きな間違いで、結局は、大阪市の政治家全員が原因で大阪の再生は、数年〜数十年分遅れることになる。
役所の人間にとっては、自分の御飯代をどうやって稼ぐのかという、大問題で有るかもしれないけれど、それ自体は、他の一般市民にとってはどうでも良いことで有り、真に大阪のためになることを選んで住民投票を行えれば良かったんだけど、
結局は、政治家による覇権争いで済まされてしまった。
橋本案がイヤなのであれば・・・って事で、対案でも出ていれば良かったのですが、橋本氏が邪魔と言うだけで廃案に落とし込んだのは、著しく問題有りです。
大阪市における2重行政の問題は、結局放置されたままです。
反対意見の中に、「行政サービスが悪くなるから」という物が有ったかと思うのですが?
ハッキリ言って、2重行政の方が行政サービスは悪いです。同じ事を行う場所が2ヶ所あるんですから?
この場合、どっちでも良いって事ではないのですよ? お互いに面倒毎は相手に押しつけ、利益になることは、無理矢理にでも取り込もうとする。
住民は、行ったり来たりしながら、結局はなんのサービスも受けられないで終わることも多々有ります。
でも、これが、大阪都として、一元化されれば、どっちに頼みに行っても元が同じですから、どちらでも対応してくれることになります。
まぁ、同じ施設が近すぎる場合は片方潰されるでしょうが(笑
殆どの場合は、増えるでしょうねぇ?
行政機関も一元化されているので、1ストップで申請が行えるようにも成るかもしれません。
10月頃から始まるマイナンバーなんて制度も、同じ事ですよね?
一元化することによりサービスの向上をする。
何処かの記事に書いてありましたけど、府が小さすぎるのが問題で有り、市が大きすぎるのが問題だという。
神奈川は、政令指定都市が複数有って、市に申請すればいいのか、町なのか、県なのか?行ってみなければ判らないこともたくさん有って、大変でもありますが、でも、神奈川は結構サイズが大きいのでね?
やはり、多少は区切られていた方が楽な部分もあるのです。
特に、横浜市は、人数も経済力も本当に大きく、政令指定都市として、「県並」所か、「県以上」の行政力を発揮しており、大阪府とは訳が違うのです。
そもそも、大阪府は一府一道二都四十三県という・・・県と同じように扱うのがそもそも間違えていると思うのです。
大阪府は、そもそもが、政令指定都市と同じ様な物として、府として作られたんじゃ無いかと思うのです。
それなのに、更にその中に大阪市という政令指定都市を造ったのが大間違いなのです。
大阪市は、初めから特別区として作成するべきだったのでしょうね?
大阪市を政令指定都市にした人が元凶ですよね? |