未だに終わることの無い
「〜」と「~」の問題。
最近は殆どの人がWindows10になったでしょうから、区別が付く人は少ないかも知れません。
「〜」 は 波ダッシュで unicodeで言うと301C
「~」 は 全角チルダで unicodeで言うとFF5E
今でこそ見た目は殆ど同じですが、一昔前は一時的には波ダッシュの向きが逆だったりと、色々と一部の人達が騒いでいました。
因みに、一般的なキーボードの右上の方のキーに付いているのはチルダ
普通に入力する(Shift+^)と半角チルダが入力出来ます。
これは「ダイアクリティカルマーク」とか言う、文字を修飾して読み方を指定するものです。
英語で言うなら 「A」を「あ」と読むか「お」と読むか?
そう言った違いを、文字の上に書き込んでしまおうというのが「ダイアクリティカルマーク」
日本語で言うなら、「か」と「が」みたいな違いです。
で、この半角チルダは、本来は文字の上に付くのですが、昔のPCではそもそもそんなことが出来なかったので、次の文字として打ち込んだのでしょうかね??
*も含めてOSの違いにより、これらの記号の表示される位置はかなり違います。
半角チルダは、普通に上付きで表示されますし、macなんかでは*が上付きで表示されますしね、訳分からない感じですよねw
さて、それはそれとして、今でこそ、自由に全角チルダも波ダッシュも入力出来るようになっているというのに、いまだに全角チルダと波ダッシュを区別しようとしないところがあります。
具体的に言うとATOKです。justsystemは日本人が作った日本語を入力するための機能であるATOKにおいて全角チルダと波ダッシュを間違えています。
全角チルダを入力(漢字入力がONの状態で、チルダを入力(Shift+^)する)し、そこで変換をして、変換候補を表示させます。
すると「ATOKクラウド推測変換サービス」のその他分類(雲マーク)として、波ダッシュと記載された候補が居ます。
しかし、これで確定すると、実際に入力が確定するのは、全角チルダなのです。
ATOKは波ダッシュと偽って全角チルダを入力させているのです。
さて、これはATOKがなにか勘違いをして、こう言う状態になった訳では無いと思うのです。
まず、波ダッシュはその登場当初にunicodeが登録をミスり向きが逆さまになり、microsoftがunicode通りにWindowsのフォントを作成し、表現の違いに苦慮した日本人が全角チルダを使うことになり・・・
それでいて、当時webでは一般的なサーバーであるunix系で使われる文字コードであるeuc-jpでは全角チルダが非対応で有り、波ダッシュしか入力出来ず、
Webに上げるときは波ダッシュに変換し、windows上で使うときは全角チルダに変換したのです。
そんな相互変換をしていた所為で、長い間、全角チルダも波ダッシュもそれで良いじゃんとunicodeがなかなか正しい字体への変更を認めず、WindowsXPの時代まで全角チルダと波ダッシュはほぼ同一の物として扱われてきました。
今見てみれば分かりますが、生い立ちは全然違う物の、最終形態はほぼ同じなのです。
だから、違う向きのフォントが有った方が良いんじゃ無いの??っていう意味合いがかなり強かったみたいです。
ただし、全角チルダが半角チルダが大きく(全角)になったものと違い、
日本語における波ダッシュは
長音記号 あぁ〜
範囲記号 1〜10
省略記号 〜である
等、様々に使われてきた長い歴史がある無くてはならない文字。
それなのに、形が同じだからとチルダで良いと言われる訳には行かない。
まぁ、その辺りのことは解決しました。
しかし、現在において日本語入力のためのATOKで、波ダッシュを用いた変換が正常に出来ないという大問題がある訳です。
まぁ、そもそも波ダッシュを入力するキーが無いのは仕方が無いとしましょう。
でも、入力した内容に応じて変換候補を表示するのであれば、「から」の変換候補として全角チルダではなく、波ダッシュを表示すべきでは無いでしょうか?
まぁ、一応、atokは波ダッシュと表記されている候補を出すんですけどね? これを確定すると、全角チルダが入力されるんですよ。
ようするに、ココまで来るとATOKの方が悪いと言うことになる訳です。
サーバーも、httpもdbもphpもperlもどれもこれもutf8に対応し、
utf8mbにおいてどちらも正しく入出力出来るようになっているというのに、未だに対応しないのは問題有りです。
因みに、このような内容を書いてjustsystemに要望を上げたら、波ダッシュが表現出来なかったようで、コードで表示されるという珍事が起きました。
まぁ、ようするにそう言う会社な訳です。
日本の会社なら波ダッシュに対応して下さい。 |