スマートな製品が増えてきた
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/todays_goods/1118039.html
良くも悪くも、あたしが以前予想したのと同じような世界に向かっているような気がする。
まぁ、これはあたしが考えただけで無く、世界中の人がそう言った世界を予想しただろうし、望んでいるんだと思う。
今後、スマートなデバイスが増えれば増えるほど、WifiやらLANの需要がとても増える。
殆どのデバイスは、広帯域を必要とはしないだろうけど、どれもがそれなりの通信網の構築が必要となる。
また、それなりに定期通信が必要となり、全てのデバイスをとなると、そこそこの帯域を使う。
それが全家庭になったら世界はどうなるのでしょうか?
メーカー毎、デバイス毎に、それを提供する会社にアカウントを作る必要があるかもしれない。
それぞれが、通信を受け付けるため、設定を読み込むため、大量のパケットが常時飛び交うようになります。
それぞれが1分置きに確認するにしても、デバイスが60個有れば、1秒に1回は通信が飛ぶことになります。
どれほどの高速通信網が構築されたとしても、通信の開始から終了までは何個もパケットが飛ぶことになります。
それらは、物理的距離と中継するノードの数の影響を受けます。
通信でTCP/IPを直接叩くようなデバイスでも、1回の通信で、何回の送受信が行われているかを正確に知らない人も居るでしょう。
パケットはリレーされて直接ポイントツーポイントで通信をしてるわけでは無いので、占有しているわけではありませんが、それなりの認証情報と共に通信するのであれば、
ノンセキュアからセキュアに変更するためには、証明書取得のための通信等も行われるため更に増えます。
1秒の内0.3秒くらいが1デバイスで消費される可能性はあります。実際のそれぞれの通信その物は、さらに小さい時間での遣り取りになりますが、同じ1秒の間に複数のデバイスが通信を行うことになれば、衝突しかねない状態です。
そして、通信とは一度衝突を起こすと、再送などが必要になるために、ネットワークが更に混むことになります。
また、それ以外にも、人がスマホなどをそうさするときには、そんなのとは比較にならない量のパケットが送受信されます。
動画のストリーミングなどであれば、数秒に一度はプチプチ鳴るでしょう。
全世界で言えば、スマートデバイスだけで帯域の1割強を消費するでしょうし、弱小メーカーなら、完全にパンクするでしょう。
もう、動画鑑賞していられる状態ではありません。
そうなると、毎度外と通信することは出来なくなります。
外部との通信をTCPでやるには、手段が複雑すぎて遅いからです。
現行のプロトコルで言うなら、UDPへ切り替える必要があるでしょう。
しかし、UDPそのものは到達が確認出来ない不安定な通信方法です。
短距離で、お互いの状態がすぐに確認出来るような物でないとスマートデバイスで使うには危険なプロトコルです。
そうならないようにするのであれば、スマートデバイス専用のセンターが必要です。
全スマートデバイスは、ホームのセンターに登録して、外部からのコントロールは、このセンターに対してアクションの指示を行います。
後は、センターが、通信の合間を縫って指示を送り、指示通り反映されたのかを確認を行うことでUDPでの安全な利用が可能になります。
ようするに、スマートデバイス側からの通信ではなく、センターからのポーリングを行うわけです。
さて、ここで重要なことが起こります。
センターに登録するという作業です。
これ自体は、おそらく、WPSの様に双方のボタンを押すとかで完了するでしょうが?
自宅にある数十個のコンセント、十数個の電灯、数種類のIT機器、ITじゃない機器など、大量に登録することになります。
物にも依りますが、家電と、ITの両方を作っているメーカーは既に有りません。
ホームセンターは、メーカーの囲い込み合戦になり得るのです。
「A社のホームセンターを使っているから、B社の電灯が使えない」
とか、そういう事が起こるのです。
そうならないようにするためには、通信仕様をXML等の標準型へ統一し、いくつかの命令パターンも予め定義しておかなければいけません。
そして、メーカ毎定義などの拡張命令を設定出来る余地が必要です。
コレは、操作出来る側(たぶんスマホや、センターへの音声での直接指示)等にも、追加出来るようにする必要があります。
なので、以前書いたとおり、このホームセンターには、AIの搭載がどうしても必要になります。
では、登録から、操作に至るまでの一通りのコマンドを作成してみましょう。
登録系のコマンド(センター用)
1.機器の新規登録
引数 メーカー名/製品名/バージョン/MACアドレス/初期名称
戻り値 仮名称
2.機器の機能登録
機能種類/機能番号/命令の種類 (デフォで定義されている物)
機能のある数だけ実行する。
3.機器の専用コマンド登録
機能名称/表示名/初期音声命令パターン
専用機能のある数だけ実行する。
4.機器の名称変更
センターに登録された名称を変更出来る。
5.機器の登録削除
センターから登録を削除出来る。
機能種類(デフォルトの例)
1.電源
2.ステータス
命令の種類(デフォルトの例)
1.ON
2.OFF
3.表示
4.非表示
5.スリープ
6.タイマー
みたいな感じでしょうか?
手順としては、
センターの登録ボタンを押す→デバイスの登録ボタンを押す
デバイスは、続けて各コマンドを順次登録していく。
仮登録が完了する。
センターが仮名称を表示(発音)し、変更するか問い合わせがある。
「居間コンセント右」 等と登録する。
専用コマンドの音声を変更するか問い合わせがある。
いいえを選択する(もしくはいいえと発音する)
登録が完了する
後は、センターに対して
「居間コンセント右、電源、ON」
と言えば、コンセントに通電される。
たとえば、専用コマンドとして、
コネクタ1ON/コネクタ1通電/1ON
コネクタ1OFF/コネクタ1停電/1OFF
が登録されていた場合、
「居間コンセント右、1OFF」
と言えば、一つ目のコンセントだけ電気が切れるみたいな?
外部からの操作の場合、スマホのアプリとかで
自宅−センター
├キッチン
├居間
│├居間証明
│├居間コンセント右
││├電源 ON/OFF
││├コネクタ1 ON
││├コネクタ1 OFF
││├コネクタ2 ON
││├コネクタ2 OFF
││├コネクタ3 ON
││└コネクタ3 OFF
│└居間コンセント左
└ダイニング
とか表示されていて、ONとかOFFとかをタップして切り替えられるようにする感じかな?
それぞれのON OFFは現在どっちが選択されているかを表示する機能とか有っても良いですね
スマートデバイスと言うからには、画面表示での状態の変更だけでなく、
音声入力での状態の変更も可能にならなければならないので、命令語も登録しなければならないこと
当然、重複することも考えられるので、命令語の変更でも切るようにする必要があるし
実際の指示には、個別のデバイス名を登録する必要があること。
それらの音声入力を各国語で可能にすること、
命令語が多少由来でも認識出来ること
まぁそれらをするには、やはりAIの搭載が必須なことでしょうか?
今は、音声再生とか天気くらいにしか使っていないみたいだけれど?
アレクサ(Amazon)のCMを見る分には、発注や、掃除機の連動も出来ているみたいですけれど、
メーカーの縛りなどを無くすためには、いろんな会社が協力する必要がありますね〜
ただ、まだまだ黎明期ですから、本格的にスマートデバイスが家中で稼働するのはかなり先だと思います。