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To Close..OSを何処に入れるか 2019年07月31日09時56分
自作ユーザーならとっくに分かっているようなことでしょうが?

それでも自問自答したくなる。


そういう物です。

最近のWindowsもマザーボードも、昔に比べるととても進化しています。

最近の自作ユーザーは
M2スロットでNVMeのSSDを使うのが普通かも知れませんが?

確かにこれはこれで値段が下がってきていますので、それなりに容量の大きいのを使えるようになってきては居ますが、それでもちょっと小さいのを我慢して使う必要がありますし、
OSを入れるのは良いにしてもテンポラリなどの移動もしなければいけないので、完全なド素人が組み上げるには、ちょっと敷居がある。

ではまず、どういった種類があるのかを並べてみましょう。


S-ATA HDD
言わずとしれた最も古いタイプ
S-ATA SSD
考えることが少ない初心者向けの一つ
M2 SATA SSD
今となっては難しいタイプ。買うのを間違えたかな??
M2 NVMe SSD
一部で流行のタイプ


まず、M2というのはスロットの事を指します。
M2であれば何でも良いわけではありません。

マザーボードが対応していなければ話にならないのですが、早いのを希望するのであれば、
SATAではなくNVMeである必要があります。

M2スロットはどう言うスロットなのかと言うことが重要になってくるのです。

一昔前はCPUというのは、CPUの機能以外は殆どありませんでした。
ですが、今ではCPUに直接繋がっているメモリですら直接ではありませんでした。

いまCPUには専用のBUSで繋がったサウスブリッジがあり、そこから各種インターフェイスがぶら下がっているのですが、
サウスブリッジと言うくらいですから、ノースブリッジも当然あったのです。

ノースブリッジの役割は、CPUに最も近いところで、クリティカルな処理をするために存在していましたが、CPUクロックの上昇と共に、ノースブリッジ自体が遅い原因となったため、ノースブリッジの大半の機能がCPUに直接取り込まれ、メモリコントローラと言われた物もCPUに内蔵されました。

そして、当時であれば、PCIスロットと呼ばれていた物が、PCIeに代わり、PCIeはCPUやサウスブリッジから大量に線が延びています。

PCIeの特徴は、バスの幅が自由に選べるので、最大でPCIe×16で16本まとめることでさらに高速なデータ通信が出来る様になっています。


で、M2の話しに戻りますが?

HDDが遅い原因と言われてきたのが、サウスブリッジに繋がっているという所やSATAの仕様がとかと言われ始めたのです。

なので、PCIeに直接ぶら下げれば??

と言うことで作られたのがM2スロットなのです。

ですが、SATAで作られたHDD等をそのままM2スロットに差すだけでも大変なので、M2スロットにはSATAと互換の信号を出す機能があって、これを利用することで、SATA接続だったHDDを簡単にM2に移して、それによって安易に少しでも早い環境に変更出来るようになったのです。

ですが、当然それはそれで、微妙なので、NVMeというPCIeで直接読み書きできるHDD向け仕様が作られ、これを利用することで、より早く使えるようになったのです。

ですから、PCIe×16のNVMeカードなんて物もあります(当然M2のスロットには入りません)がこれも普通にHDD代わりとして使えます。

これが作られた当初はOSが対応していなかったりもして、起動ドライブとして使うには専用のドライバなどが必要になった時期もあったようですが?
いまは普通にBIOSが認識して、起動ドライブとして選択出来るので、何の苦労もなく利用することが出来ます。

あえて言うのであれば、こんな通好みの仕様のドライブを、移行のための仕様まで作って導入する必要があったのかと言うことですね?


まぁ、それはそれとして、何処にOSを入れるべきかという話に戻しましょう。

OSをOS専用のドライブとして利用し、それ以外のデータを自分でコントロールして、あっちに置いてこっちに置いてと、整理できるのであれば、NVMeのドライブで構いません。


しかし、SATAのSSDの様に

2.5インチサイズでもなく、一般的な3.5インチHDDのサイズすらもない!
チップ幅しかない極小のM2スロットサイズしかないドライブは、その最大容量という意味で、もっとも劣悪な環境に居ます。

金額にして、2.5インチSSDの2倍以上
大容量タイプは、更に高価です。

Cドライブにできるだけ何も入れないような使い方をしても、いくらかはどうしても入ってしまいます。
ですので100Gは最低限確保しなければなりません。
面倒な事前準備をしたくないのであれば、300Gくらいは必要ですし、データ整理が豆では無い人、デフォルトのフォルダ(マイドキュメント等)に保存してしまうような人は500G〜1Tは必要でしょう。

となると、M2タイプはお勧めできません。

ハッキリ言って、一般的な使用において SATAとNVMeの差は殆ど無いのです。

もちろん、1秒でも早く起動したいようなせっかちさんは好きに作っていただいて構わないのですが?

デスクトップパソコンを利用しているのであればなおさら、M2タイプを選ぶ必要性は全くないです。

普通に、2.5インチサイズの大容量を選べば良いでしょう。
出来れば、MLC以下のをお勧めしますけどね?

TLCやそれ以上になると容量は増えますが、寿命も短くなるのであまりお勧めはしません。

また、MLCやSLCにしても、初期タイプはどちらにしろコントローラや、閾値が甘いのでこれもダメです。

TLCやそれよりも更に上の性能を持った物をMLCとして使っている物が、とても安定的に使えます。

最後に、
半導体は熱に余り強くありません。

温度の高い環境で使う場合は、積極的な冷却を必要としますので、

専用のクーラーなども必要になります。

そう言う意味でもM2は利用が難しいタイプと言えるでしょう。


ですから、初心者は絶対に手を出してはいけないドライブになります。



まぁ、初心者がPCの組み立てとかしないとは思いますけどね??

マウスでゲーミングPCを組み立てているのがちょっと危ないなと思ったのです。

あ〜、そうそう、インプレスの記事にあったような、あのグリスは多すぎです。
小指の爪くらいの量(厚さも含めて)で十分行き渡ります。

まぁ、グリスは電気が流れない物が多いらしいので、流れないのであれば、多少はみ出ても大丈夫です。


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