原発云々ではなく、原子力そのものについて知らない人がとても多いみたいなので、
軽く説明
放射能とは、放射性をもつ物質から放出される「電子」「陽子」「中性子」のことを言います。
これは、高校辺りになると、物理とか化学でならう
「原子」
と言う、あらゆる物質の構成要素といわれる物です。
たとえば、水は
H2Oと表現され、H「水素原子」が2個とO「酸素原子」が1個が組み合わされて「分子」と成ることで「水」になるわけです。
で、その原子は、陽子、中性子がいくつか組み合わさった「核」と周りを周回する「電子」から構成されています。
原子の種類は、一般的に110個程度とされ、HやO、それ以外の、鉄や金になるかは、この「電子」「陽子」「中性子」の数で決まります。
いくつで、何になるかは
周期表で表現されています。
ちなみに通常のセシウムは55番、ヨウ素は53番になります。
で、次の説明
放射能ってば、原子から飛び出す「電子」「陽子」「中性子」って書きましたが・・・?
何で、これらは飛び出してくるんでしょうか?
セシウム137と 普通のセシウムの違いは何でしょうか?
実は、セシウム137は元々別の物質でした。
最近の事情では、ウランだとか、プルトニウムとかっていう核燃料だったものですが?
これから「陽子」「中性子」が抜けた結果、「ウラン」(92番)「プルトニウム」(94番)って原子ではなくなったものです。
で、セシウム137はセシウムの同位体と呼ばれたりもします。
ちなみに、放射性を持つ原子は、ウランとプルトニウムだけではなく、原子の重量(陽子と中性子を併せた重さ)が一定以上有るほとんどの原子が放射性を持ちます。
原子番号で言えば80番辺りからだったかな?(あまり覚えてない)
あと、ほとんどの同位体は放射性を持ちます。
って事で、放射性物質とは、これらの放射能を放出する物質のことを言います。
原発から吹き飛んできて、この辺りに振ってきているのは、非常に小さいですが、あくまで物質です。
水洗い等で、普通に流れます。
扱い的には、「ホコリ」と同じ感じで構いませんが、
目に見えるようなホコリではなく、「粉塵」と言っていいくらい細かいものです。
たとえは、呼吸で体内へ取り込んでしまう、水と一緒に飲み込んでしまう
ということがあっても、特に、水や食べ物と一緒に摂取した物は、体内を一定期間循環した後、新陳代謝やら排尿、排便などで、どんどんからだから出て行ってしまいます。
呼吸などで入った物は、肺や喉、鼻の免疫機能の一端で、痰や鼻水などと一緒に出てきます。
じゃ〜、規制値って何ですか?って事なんですが
まず、ベクレル。
これは放射性物質の量と考えて頂いて構いません。
で、シーベルト
これは、放射性物質から放出される放射能のエネルギーです。
放射能自体は「電子」「陽子」「中性子」が高速飛行している物ですが、体を構成している分子は放射能からすると、隙間だらけなので、体を通り抜けてしまいます。
しかし、放射性物質から飛び出すというのは、結構なエネルギーを持っているのです。
だから、体を通り抜ける際に、分子に衝突した際などに、その原子や分子を傷つけてしまうのです。
で、この傷ついた体の分子(細胞)が癌化したりして、人体に良くないと言うことです。
ですが、人体は、放射能が当たらなくても、年をとるだけで細胞が癌化するように、人体には、そもそも癌に対する抑止機能があります。
なので、この抑止機能以下であれば、放射能を浴びて、体の細胞が傷ついても大丈夫なのです。
最終的には、体の質量、新陳機能などにより規制値というのは増減するのです。
ちなみに、シーベルトの単位は「/h」がつきます。
要するに1時間そこにいれば、それだけの数値になるという、「積分値(合計値)」なのです。
だから、100msv/hでもそこにいる時間が1秒なら 1/3600の成るわけです。
実際の被曝量は27μsvに成るわけです
ところで半減期ですが・・・
放射性物質は、放射能「電子」「陽子」「中性子」が物理的に飛び出していくので、飛び出してしまえば、別の物質になったり、安定して放射性物質で無くなったりします。
半減期とは、それだけの時間経てば、放出される放射能が半分になるという物です。
ヨウ素同位体のヨウ素131は半減期が8日です。
8日経てば、半分程度が安定型(放射性が無くなる)に変化するというイメージでもいいかと思います。
ヨウ素131はヨウ素127(通常)になれば放射性が無くなると言うことです。
ちなみに、ヨウ素には他にも放射性同位体としてヨウ素129が有りますが、こちらの半減期が1年半ととても長いことを疑問に思う人も居るかもしれません?
これはですね、ヨウ素131よりヨウ素127に近いことで、放射能が飛び出しにくくなっているのです。
ヨウ素そのものが放射性ではないですからね
ウランやプルトニウムのように、安定型が存在せず、大量の放射能を放出しながらも、半減期が地球の寿命より長い物質とは根本的に違います。
ん〜、大体これくらいで、色々と判りましたか?
見えない恐怖とは言いますが?
原発の問題が無くても自然界には普通に放射性物質があり、常にそれにさらされていますし、
なんか、この記事を表記するに辺り、正しい値がわからないものなどをググっていたら、見つけた事があるのですが?
人体には、結構な量の放射性同位体が含有しているらしいです。
気になる人は「カリウム40」と「炭素14」を調べてみてください。
カリウム40の半減期は12億5000千年とまぁ、とてつもなく長いく、それでいて、放射能の威力はヨウ素より高いのです。
そんな感じで、放射能について注意するのは、浴び続けることだけです。
食材は洗う、水道水はミネラルウォーターなどで薄めて飲むなどで、無害になるレベルに薄まります。
過度な反応はやめましょうね〜