ミシンが機械製品で有る事は、誰も疑う余地も無いところだと思いますが、
その、「メカ」具合は意外とバラバラです。
例えば、高度な模様の縫える刺繍ミシンは、完全にコンピュータ制御ですし?
1万円くらいで売っている殆どのミシンは、糸張りをする天びんくらいしか、機械で動作しているものはありません。
しかし、うちにあるミシンは違います。
模様はカムで書きますし、あらゆる機能が、全てたった一つのモーターの動作によって、制御されています。
恐ろしいほどのメカニカル。
で、つい先日・・・っていうか土曜日
そんなミシンを使おうとしたら、動かないのです。
そして今、あれこれと頑張り続けた結果、いまは全身が筋肉痛です。
発端は大した事ではありません。
前々から作ろうと思っていたTF101用のカバーをやっと作る事にしたのです。
材料はこちら、
あと、緑の糸
コレを、縫って、袋状にしたものです。
ほんとうは完成品の絵を上げたかったのですが、撮影に失敗していたので、気が向いたら今度上げます。
ん、まるっきり形が分からないだろうから、
イメージを作成してみました。
外側
内側
かばーをとじた状態で、エリスの顔がど〜んっと来る様になっています。
内側は・・・本来はエリスの絵が透けて見えるとか言う事は一切無いのですが、まぁ、どんな風に生地が使われているのか分かる様に、すかし状態で表示してみました。
ようするに、ぐるっと一周回って、エリスの太股?辺りが見えているって事ですね
えぇ、大変頑張って作りましたよ?
ミシンの修理に10時間、縫うのは1時間、見たいな??
ようするに、ミシンの修理よ!!
フルメカニカルミシンなので、使う前には油を差して、慣らしをしないといけないんですが・・・
まず、ミシンオイルが見付からない(笑
その後、油を差そうかな?って思って??
はずみ車を回そうと思ったら、全く動かないんだコレが(笑
あちこち見回して、油刺して・・・
そして、取りあえず、差した油は、回さないと廻らないし、ちょっとずつ力を入れて回してみると、一応動いた(笑
尋常では無く、フルパワー
さらに、油を差すところとか増やしたんだけど、それでもダメ、
全ての機能を一時的にオフにして、それらが動かない様な状態で、2軸(モーターと、メイン駆動部)だけで、どうなのか回して見るも全く動かず(ちょっとは動くけどね?)
あたしが、ミシン油探して駆け回っていたりとかしていたので、持ち主(母)が登場、あれこれといじり回して、少しずつ動くところが増えていく。
でも、結局、2軸のどっちが動かないのかが分からない。
モーターだったらお手上げだよね?
頑張った末、モーターの分離に成功
モーターは手で軽々と、くるくる回せる。
となると、後は、メインの軸の方(注:この次点で5時間経過)
いろんな所に油を差しつつ・・・というか、ミシン油は浸透が遅いので、556に変更
あっちこっちネジを外して、開いていくんだけど、どうも、軸の接合部がどうやっても見えない。
見た感じ、はずみ車が外れそうなんだけど、何処を回せば外れるのかが分からない。
それを、あれこれと弄りながら、激論を重ね・・・そもそもこのネジは何のためにあるの?的な部分があって、
それは実は、ボビンに下糸を巻く時に、針が動かない様にも出来る様にするための締めで
弛めれば、針は動かないって事なんだけど、どんだけ、何をどうしても、針が動く(笑
これ?完全にくっついてるよね??
って事で、さらにその周囲を探すと、また、油を差すための穴が見付かる。
556を大量に吹きかけ、様子見、その後もあれこれと調べていると、はずみ車と軸が漸く、空転する様になる。
取りあえず、外してみる。
軸受けのモーター側の方には、いくらかの糸が入り込んでいる事が分かり、コレを頑張って取ってみる。
その後、軸受けに直接556を刺して見るも、軽くなっている様で、なっていない様で??
ようするに、この硬いのを回すのになれちゃっているから、もうね? 全然分からないのよ?
取りあえず、556の浸透を待ちましょうって事で、2時間くらい放置。
いい加減、待つのも疲れたし、縫わないと部屋に布団敷けないしって事で、夕方から作業再開。
でも、まだ硬いまま、
それでも、まぁ以前よりは廻るみたいだしって事で、一本縫ってみる。
2本目も縫ってみる・・・・最中に、急にはずみ車が軽くなった様な気がする。
電動で動かしてみる。
動いた!
って感じで、ここからは、手回しでは無く、電気で縫って貰いました。
おそらく、購入してから、4,50年経っていると思われますが〜?
まだまだ、動きますね☆
所で、556は乾きやすいので、後でミシンオイルに塗り直さないとダメなんですよ
週末は、またミシンの解体ショーです☆